夏だ!カレーだ!バーモント!・・・ではありませんが、確かに夏なので、スパイスほんのり香るお菓子も美味しいものではないか、と思って作ったのは グリーン・アニスのシロップを打ったプルーンのパウンド
作る前には、いつものように混ぜ方の素振りをして、胸の前で十字を切ってからスタートしました
ドキドキしながら、試食しました
・・・ん 生地の状態は思ったよりOK
良かったぁ
混ぜすぎグルテン風味パウンドが出来てしまったら、どうしようかと心配していました
でも、アニスの香りが控えめ過ぎました
これは、失敗 これでは、意味がありません
グリーン・アニスは、ロートレック、ヴェルレーヌ、太宰治などが夢中になったというお酒『アブサン』の原料(主原料はニガヨモギ)の1つとしても知られるスパイスです
ニガヨモギのツヨンという成分には幻覚を起こさせる成分が含まれているそうで「禁断の酒」などとも呼ばれているそうです
同じアニスでも、リコリスやフェンネルと作られているリキュールには『リカール』もありますが・・・・お酒の話はこのへんで終了
あ、でも、1言だけ~ このリカールは、サーモンのキッシュの風味付に合います~
話はプルーンのパウンドに戻ります
スパイスって、少し多く使ってしまうと、とんでもないことになりかねません
それで、今までは習った通り、ポンシュに混ぜて使っていましたが、次回は生地に混ぜてみようかと思います
ポンシュではやはり印象が弱くて・・・
エキゾチックなパウンドがあってもいいでしょう
最後に・・・アニスに関する悲惨な思いでがあります
以前、あるヨーロッパからの生徒さんが「これは世界で一番美味しいグミです」と言って、クラスのみんなに殆ど黒に近い緑色のグミを配ってくれました
「じゃあ、いただきま~す」と、一斉に食べた時の反応たるや、真っ二つ
笑顔の「美味しいね組」と、目を潤ませて「飲み込んだ組」
私は後者でした
アニス100%の味で、しばらくの間 胃の中から実に爽やかなアニスの風味が上がってきました
それ以後、しばらくアニス嫌いになりましたが、またこうして魅力的な香りだと思えるようになりました
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし でございますよ、はい