本日のブログは超長いです
読んでくださっている途中でお疲れになるかもしれません でも、自分でも驚くほど一気に書きました 昨日は代官山の教室で『イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの1年』の日でした 弓田先生の御顔色は良いように見えましたし、弓田先生節は以前よりは少なくなったような印象がありましたが健全で、ワインの特許が取れたことをお聞かせいただけましたし、御執筆中の本についても間もなくだとのことでしたし、教えていただいたお菓子は勿論美味しかったですし、本当に嬉しい1日でした さて、昨日の講習は9:30から始まるので、普段のレッスンより早く家を出ました いつもなら開始ギリギリに到着する私ですが、昨日は少しだけ早めに到着 教室でルセットを受け取った後・・・マダムYさんが一番前の席にお座りになっているではありませんか♪ お知り合いになれた方にまたお会いできるのは本当に嬉しいことで、講習会に参加する(勉強とはまた別の)楽しみです Yさん、その美しさの秘訣は何ですか 日頃の心構え? そうですね でも、それ以前にベースに大きい隔たりがあります (;´∀`) そのあと即あいている席はあるかしら・・・と、教室内を見て…ありました♪早起きは三文の徳と申しますが、いくつか続きの席が空いていました 開始15分前だったので、受講なさる方々が到着なさるなか、あっ・・・Oさん御到着 ほらね、早起きは三文の徳でしょ 「私は三文の価値なのぉ~?」とお怒りを買わないうちに訂正しておきますが、あなた様は私にとっては一万両以上です ・・・というか、かけがえのないお友達です 昨日はもうお1人、お目にかかって御挨拶したい方がいらっしゃいましたが、朝の時点とお昼休みの時点ではお会いできず でも、帰る前に私を見つけてくださり、ようやくご挨拶できました 3月の卒業パーティーの時にある先輩に私を紹介してくださったUさんです Uさんも先輩も師範としてご出席でした チャーミングという表現が何よりぴったりなUさん、またお会いできて・・・それより私の顔を覚えていてくださって、嬉しかったです 有難うございます 帰りがけに、もうお1人、私の顔を覚えていてくださった方にお会いできました 私は時々府中の先生のレッスンで教えていただいたお菓子をUPしますが、以前そのお教室でお会いしたMさんでした 爽やかな笑顔が素敵なMさん、覚えていてくださって有難うございます またいつか府中の先生の所でお会いでいますように さて、昨日のお菓子4つをUPしておきます 『ガトー・グルノブルワGateaux Grenoblois』 名前のグルノブルワ(クルミの産地グルノーブル)からわかるように、クルミのお菓子です 生地はビスキュイ・ノワ ここでのクルミは粒ではなくほぼ粉になっていてその中に1mm程の粒を残した状態まで挽いたクルミを使っています 生地にレモンの皮やシナモンパウダーが入っています この生地2枚でクレーム・グルノブルワをサンドします このクリームは、クレーム・パティシエールとたっぷりのバターとたっぷりのクルミのペーストを混ぜて作ります どのぐらいバターがたっぷりかと申しますと、クレーム・パティシエールより多いんです さらにクルミのペーストもクレーム・パティシエールとほぼ同量加えられているので、かなりリッチな味です 大好きなテイストです 食べてみるとこれらの材料から連想なさるような重いものでは決してなく、逆にその軽やかさに驚かれることでしょう 仕上げには、先に述べたクレーム・グルノブルワを表面に4本、その間にフランボワーズ・ペパン・ジャムを3本絞り、ラクテ(ミルクチョコ)のコポーを振りかけてあります 見た印象もそうですが、生地にレモンとシナモンというコンビがドイツ、ウィーン系のお菓子を連想させます ちなみに、これと次と次のお菓子は弓田亜先生が大学卒業後に九州でお仕事を始められ、その後関東へ戻られてお仕事をなさりながら習われたというゴッツェさんのお菓子をべースになさっているお菓子だそうです 『パイナップルとプラリネのビスキュイ』 ビスキュイ・オ・ザマンド・レジェール(アーモンドの入った軽いビスキュイ生地)にパイナップルのポンシュを打ち、クレーム・オ・ブール・レジェールとパイナップルのジャムで層を成していきます クレームは砂糖が多くて非常に粘りが強いパータ・ボンブに、同量以上あるバターを混ぜ込み、そこにアーモンドのローストペーストを(これまた惜しげもなくたっぷりと・・・)まぜて作ります アーモンドのローストペーストはしっかり空焼きしてフープロで挽いたもの こういう1つ1つの材料こそ美味しいお菓子を支えてくれるものです パイナップルのジャムも勿論市販のものではダメです パイナップルの食感を残すべくわざと繊維を切らずに残して作ります 仕上げはクレーム・オ・ブール・レジェールを立てに4列絞り、その間にパイナップルのジャムを置き、生クリームをクレームを絞った方向と垂直になるよう絞ります さて・・・カットするときなんですが、絞ったその生クリームの中心で切り分けていくという微妙に難しい方法で、カットしてあいた部分に生クリームをシェル型に絞って出来上がりです 昨日の3つの生菓子の中で一番好きなのはこのパイナップルのお菓子ですが、このケーキのデザインの古典さは・・・う~ん(*´Д`)・・・ 『Bouquet aux fruits ブケット・オ・フリュイ』 ローマジパンにほぼ同量のバターを混ぜ込み、グラニュー糖も混ぜた後、卵黄などを混ぜた生地にメレンゲを混ぜて焼くお菓子です この生地のポイントはどこまでしっかり強いメレンゲにしっかり混ぜ込んでいくかというところにあります 重い重い生地を混ぜていらっしゃる先生、さすがに途中で手を休めていらっしゃいました 生地ができたら、少量をラム酒漬けレーズン、オレンジピール、レモンピール、にそれぞれ混ぜて生地のボウルに戻し、ようやく焼くための生地が完成です カップにこの生地を半部にレてラム酒やシロップに漬け込んだプルーンを2切れ置き、型の上近くまで生地を入れたら、お菓子の名前はブケット(花束)ですから、アーモンド、ドレンチェリー、プルーンを置いて花束のように 焼いたら、杏のジャムとラム酒のグラスをかけてフィニッシュです 『オレンジのビッシュ・ド・ノエル』 ビスキュイ・オザマンド・エ・ノワを焼きます これはとても馴染みがある生地ですが、そこに塗るポンシュがアーモンド・ローストペースト、ヘーゼルナッツ・ローストペースト、トスキノチェロ(クルミのお酒)+ボーメシロップ+水です 冷やしておいてはいけないポンシュです 生地に染み込まなくなります ヘーゼルナッツ・ローストペーストがイルプルの店頭から消えてしばらく経ちます ・・・つまり、このお菓子を作りたいなら、ヘーゼルナッツのプラリネを使って糖分を減らすか、あるいは自分でローストしたヘーゼルナッツを挽きなさいということでしょうか(;´∀`) まあわずかな量ですので、プラリネを使って糖分減らしましょう ポンシュした生地を冷やしている間にオレンジジャムを作り(このジャムは1つのメニューとして私の自宅レッスンでも取り上げています♪とにかく美味しいジャムです)、型に流して中づめ用のパーツを作ります オレンジ・コンサントレという濃縮オレンジジュースを使ったババロアを冷やしておいた型の半分まで絞って中詰めオレンジジャムをおいたら、型ギリギリまでババロアを絞って生地で蓋 仕上げに絞るクリームはオレンジのバター・ムースです バターに卵黄を加えてよく乳化してからオレンジやレモンやリキュールを丁寧に混ぜましょう メレンゲと混ぜる時に分離しやすくなります 酸のある素材 混ぜる時、要注意です 昨年の12月の自宅レッスンで取り上げた『ビッシュ・シトロン』は、イルプルのビッシュ系のお菓子の中で私的にはベスト3に入る美味しさです 「あ、あのレモンのビッシュのオレンジ版なのね」とは簡単に言わないでください それぞれのビッシュにそれぞれの特徴ある味わいの違いがありますから さて、本日のブログは長くなってしまいました でも忘れないうちに書き留めたかったので(*^-^*) ついでに昨夜、この講習会から戻って来た後のことも書き留めておきます 非常に充実感に満たされて帰ってきましたが、1日ずっと体を縮めるようにして座っていたので自分で思った以上に疲れたようで、予定していたおかずは延期 思わず作ったのはパスタ飯 葱、ニンニク、豚薄切り肉を炒めて、味付けは麺つゆとバター+一味唐辛子を混ぜた超簡単メニューでございまぁ~す♪ ・・・豪華な講習会の後の超安価で極安易なパスタ飯 スミマセン それでも文句ひとつ言わずに食べてくれて、おまけに新しいドリンクまで買っておいてくれた主人に感謝です (^ε^)-☆ この涼しげなブルーのボトルに入ったドリンクは夏限定もの さらりとしていて、氷を入れなくてもいいようですが、喉が渇いていたので氷を入れたら薄まってしまいました当たり前のことですが 食後、テレビを見ながらも意識はzzzzz・・・・ 主人が「お弁当は作らなくても大丈夫」と、言ってくれましたが、せめてお弁当ぐらいは妻のお仕事ですから( ̄― ̄)!・・・と、えらそうに言いながら、今朝作ったのは麻婆丼弁当 さて、これで昨日の備忘録を終わりますが、最後にもう少しだけ書きます 「焼いたすぐより、1日ほど経ってからの方が美味しい」と先生がおっしゃっていた『ブケット・オ・フリュイ』は御指示通り一晩待ちました この地味な様相からは想像もできない深い味わいがあります 久しぶりに焼き菓子の奥深さをしみじみ感じました このお菓子を食べて思いだしたのは、以前ボッシュ・レクスロスで日本語の仕事をしていた時に生徒たちが何度かおやつに持って来てくれたフルーツ・ケーキとシュトレンの味 もちろんこの『ブケット・オ・フリュイ』のような完成されたものではなく、生徒さん(あるいはその奥さん達)が自宅で焼いてくれた素朴なものでしたが 「(自国では上手く焼けていたのに)日本ではどうも口に入れた時の感じが良くないけど」と言いながら渡してくれたフルーツ・ケーキとシュトレンが懐かしいです ふとした味と香りが記憶を引っ張り出すものです 自宅レッスンに来てくださる方々と作るお菓子 それらがいつかふとした時に、「あのお菓子美味しかったね。懐かしいね。」と思いだしてくださる瞬間があることを願いつつ、そろそろ6月のレッスンについてHPを準備します<(_ _)>
by BakingEveryDayTM5
| 2016-05-25 21:26
| Cooking Lesson
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