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白玉汁粉

白玉汁粉_b0254207_18565493.jpg善哉、お汁粉、金鍔、おはぎ、そして羊羹…餡子無しでは、ほぼ有り得ない和菓子の世界。
以前どこかに書きましたが、母は超・和菓子派、小豆を買って来ては善哉を作るのが好きでした。
しかし、私は豆のごろごろ、ぶつぶつした善哉が苦手でした。
善哉が嫌いだったのは、その食感だけでなく、見場の悪さで(今は考えが変わりましたが)、餡子がお菓子の外から見えていると何故か洗練されていないように見えたのでした。
一方、求肥や練りきりで作られたものは、季節に合わせた色と形で自然を美しく表現していて、子供の私の目には、非常に優れたものに見え、中に包まれた餡子も美味しく感じたものでした。

いつだったか、ずっと前にテレビである京都の和菓子職人さんが「日々変化していく季節と自然を如何に表現しようかと・・・」作品に込める思いを語っていらっしゃるのを見ました。
「桜」を題材にしたお菓子がいくつか紹介されていましたが、その最後に出された白い桜の花を表わした求肥に「花供養」と題されていたのには、心から素晴らしいと思いました。
私が職人なら、思いつくところ「花吹雪」ぐらいの題で終了するところでしょうが、流石!「花供養」ですか。
桜は見て終わるだけという観光客的な見方ではなく、桜を愛で、桜の命を尊び感謝するという気持ちを感じさせてもらいました。

和菓子のこととなると、やはり関西が恋しくなります。
あ~、いつかまた関西に戻る日がくるのかな。
でも、関西での生活は春と秋だけ結構。
夏と冬はつくばがいいな・・・
by BakingEveryDayTM5 | 2012-08-17 18:58 | 和風Sweets
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