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VALLEE D’AUGE

VALLEE D’AUGE_b0254207_20224093.jpg3月末の代官山イルプルで教えていただいたお菓子の御紹介がまだでした
これは、何が何でも外すわけにはいかないほどの美味しさです
「じゃあ、作って~」と、簡単に言わないでください
1人では2度と作れないかもしれない程の手間暇かける1品ですから

名前の Vallee は「渓谷」
「Auge」」は、リンゴの産地ノルマンディー地方にあるオージュという地名

オージュの渓谷を描写するようなリンゴのお菓子です
先ず作るのはビスキュイです
18cm角のビスキュイを2枚焼き、
1枚はリンゴジュースとカルバドスのポンシュを打ちます 

もう1枚にはプルーンジャムを塗って短冊に4本切り、重ねて冷凍しておきます
このプルーン・ジャムはドライプルーンに水、砂糖、レモン汁、マラガワイン(スペイン)を加えて作るんですが、これが絶品~ 
これだけなら「作って~」と、簡単におっしゃっても、私も簡単に「いいよ~でも、マガラワイン持ってきてね~」と言えます

さて、プルーンを塗り重ねた短冊が凍ったら、重ねたままスライスしていくと、写真のような模様になります
そして、マンケ型にラップを敷いて、縁に模様が見えるように並べます

表面のリンゴ煮は、天板にグラニュー糖、黒砂糖をふり、その上にスライスしたリンゴを並べます
そして、またグラニュー糖、黒砂糖をふり、ドリュール(色付け)とバターを塗って焼きます
そして、ラップを敷いた底に並べておきます

次にリンゴのムースを作ります
刻んだリンゴ煮の残っているジャムとペースト状にしたジャム、そして10分の1にまで煮詰めたカルバドスを加えて作り、並べたリンゴの上に流します

更に、リンゴのムースの上にキャラメルのババロアを上に絞り、ポンシュを打った生地をのせて型をひっくり返します
最後にリンゴジュースとカルバドスのジュレを塗って、ようやく完成

ざっと説明するだけでも、これだけの工程があります
1つ1つの部分を準備するのにも実に手のかかるお菓子ですが、食べてみると、その苦労もなんのその~!と、言いたいところながら・・・・

でも本音は、スタッフさんの下準備無しでは、気軽に「なんのその~」とは言えません
スタッフさんのおかげで、作業がスムーズに運んでいるわけで、材料を揃えて計量となると、それなりの相当な気合が必要になります

・・・それでも、やはりお菓子作りは興味深くやめられないんですぅ~
by BakingEveryDayTM5 | 2013-04-09 20:32 | Cake
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